Xena Chimera
Xena Chimera
5G L1コネクティビティ IP系 試験・測定・監視・検証機
E100 Chimeraは、 10Gから100Gまでの各レートを1つのテストモジュールでサポート可能なネットワークインペアメント(障害)エミュレータです。
最高100G(100Gbps, 50Gbps, 40Gbps, 25Gbps,10Gbps )対応のテストモジュールは1U Compact シャーシ、またはXenaBayシャーシ用のモジュールとして使用できます。
XenaBay シャーシに本テストモジュールを搭載することで、既存のXenaBay に障害印加機能を追加することが可能です。
また、これは既存のGUI上からトラフィックの生成を行うのと同様に障害の印加操作が行うことが可能です。
本製品はラボ内のDUT間に挿入し、各種障害条件を適用して、音声、ビデオ等のネットワークアプリケーションのサービス検証(QoS)を行う事が出来ます。
また、ネットワークインフラのスイッチ、ルータ、NIC、フロントホール/バックホールプラットフォームの100GE対応イーサネット機器のベンチマーク/ストレス/
ネガティブテスト、what-ifテスト、リグレッションテスト等に適しています。
ChimeraはXenaCLI スクリプトを使用して簡単に制御でき、Xenaが提供するPythonライブラリを使用して簡単にテストを自動化できます。
ご購入後3年間の無料ソフトウェアアップグレード、ハードウェア保証が付随します。
システム接続イメージ
下図のようにChimeraをDUとRU間に配置し、遅延などの障害のエミュレートが可能です。
また、双方向で異なった値の遅延を印加することも可能です。
Flow Filter
Policing | 設定した帯域幅を超過したパケットを破棄する |
Drop | パケットを破棄する |
Misorder | パケットの順序を入れ替える |
Latency/Jitter | 遅延を生じさせる |
Corruption | パケットを破損させる |
Duplicate | パケットを重複させる |
Shaping | 設定した帯域幅を超過したパケットをバッファに蓄積し、順番に処理をさせる |
2種類のモデル
Chimera Compact
- Xena Chimera Compactは10GE~100GEの各レートを1つのテストモジュールでサポート可能なネットワークインペアメント(障害)エミュレータです。
- Xena Chimera moduleはXenaBayシャーシ の2スロットテストモジュールとして利用できます。このオプションを使用することで、既存のXenaBayに障害印加機能を追加し、標準のXenaManagerを使用して制御可能です。
製品名 | 型名 | ポート数/イーサネットスピード | フォームファクタ |
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Chimera Compact | C-Chi-100G-5S-2P | 2x 100G/ 4x 50G/ 2x 40G/ 8x 25G/ 8x 10G | QSFP+ / QSFP28 |
Chimera module | Chi-100G-5S-2P | 2x 100G/ 4x 50G/ 2x 40G/ 8x 25G/ 8x 10G | QSFP+/ QSFP28 |
XenaBay
B720 | B2400 | |
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GUIソフトウェア
XenaManager, Xena3918, Xena2544, Xena1564 Xena2889, XenaCLI, XenaREST-API、各種ソフトウェアを標準添付しております。
XenaManagerは、XenaBayシャーシにChimeraテストモジュールがインストールされることで、Chimeraテストモジュールを検出し、Chimeraのソフトウェアオプションで障害の追加が可能です。これによって、トラフィックの生成に使用するのと同じGUI を使用して、障害を簡単にエミュレートできます。
トラフィック ストリームは、さまざまな変数を使用して、具体的に形成できます。パケットエディタ機能は、プロトコル (IP、VLAN、UDP など)とバイトレベルのパケット定義をサポートし、パケットキャプチャ機能は、プロトコルレベルでパケットの内容を自動的にデコードします。また、XenaManagerを使用すると、トラフィック統計、ペイロードエラー、遅延、およびジッタをすばやく簡単に表示および分析できます。入ってくるトラフィックに対して特定のフィルターを設定し、パケットのリアルタイムキャプチャを実行します。テストベッドとテストケースを構成を保存して他のユーザーと共有できます。XenaManager は、複数の Xenaシャーシを同時に管理するために、異なる場所にいる複数のユーザーが使用可能です。
Flows
1ポートあたりのFlow数 | 8(デフォルトFlowを含む) |
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Flowフィルタの定義 | • Ethernet (DMAC / SMAC) • Any number of VLAN tags. • Any number of MPLS labels. • IPv4 / IPV6 • UDP / TCP • eCPRI / RoE • Custom data fields. • Xena Payload ID (Xena proprietary) |
Flow統計 | Chimeraはフローごとにドロップ、破損、変則・重複パケット等の 障害カウンターを実装 |
Flowごとの障害印加機能
全般 | 障害を動的に変更可能 |
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パケット操作 | • パケットドロップ • 重複 • ミスオーダー • プロトコル破損 (イーサネットフレームFCS、 IP/UDP/TCPヘッダチェックサムエラー) |
遅延/ジッター | 固定遅延 • 最大遅延(損失なし)199ms(a Ver.)/399ms(b Ver.)(100GEワイヤスピード), スケーリング:100nsずつ、精度:+/- 50ns • 最大遅延時間(帯域幅縮小時):1.6秒/19.5秒 • 破損の確率は最大100%まで設定可能。 • 最小 (固有) 遅延:7.0μs(40G/50G/100G) 7.3μs(25G), 13.0μs(10G) • Accumulate & Burst ステップ (2つの交互遅延) ジッター(分布) |
Flexible Distributions | • ドロップ • 重複 • 破損の確率は最大100%まで設定可能。 • ステップサイズ:0.0001 • 障害とジッター(重複、ドロップ、破損、遅延)は、ラン ダム、周期的、Gilbert-Elliot、Gaussian、Gamma、 Uniformなど柔軟な分布で適用可能。障害に使用す るカスタム分布の指定ができます。 |
帯域制御(L1,L2) | • Policing - ステップサイズ: 100 kbps • Shaping - ステップサイズ: 100 kbps |
製品仕様
インターフェイス | • QSFP28 100Gbps, 50Gbps, 40Gbps*, 25Gbps, 10Gbps* • QSFP+ 40Gbps, 10Gbps *トランシーバの性能に依存 |
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テストポート数 | 2x100GbE, 4x50GbE, 2x40GbE, 8x25GbE, 8x10GbE |
インターフェースオプション | • 1 x 100GBASE-SR4/LR4/CR4 • 2 x 50GBASE-SR2/LR2/CR2 • 1 x 40GBASE-SR4/LR4/CR4 • 4 x 25GBASE-SR/LR/CR • 4 x 10GBASE-SR/LR/CR 同一のインターフェース構成でケージを運用する必要があ ります。 |
前方誤り訂正 (FEC) | • RS-FEC (Reed Solomon) FEC, IEEE 802.3 Clause 91 (100GE) • RS-FEC (Reed Solomon) FEC, IEEE 802.3 Clause 108 (25GE) • RS-FEC (Reed Solomon) FEC, 25G Ethernet Consortium (25GE) |
トランシーバ数 | 2xQSFP28/QSFP+ |
ポート統計機能 | リンクステート、FCSエラー、フレーム及びByteカウンター |
SyncE | 任意の入力ポートからのRx clockにTx clockをロック (シングルクロックドメイン) |
フィールドアップグレード | FPGAフレームとソフトウエアに完全対応可能 |
TX無効機能 | 光レーザーを有効/無効化 |
エミュレーターバイパスモード | 1 μs 以下の遅延(ポート速度に依存) |
100/50/40/25/10GE PCS/PMAレイヤ
リンクフラップ | ミリ秒(ms)単位での制度を保った、単一または持続的な リンクダウン |
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エラーインジェクション(PMA Layer) | ミリ秒(ms)単位での単一または持続的なエラー挿入 |
対応フレームサイズ | 56~12288 bytes |
ハードウェア仕様
寸法(1U ChimeraCompact装着状態) | • W:48.26cm / H:4.45cm / D:25cm • 重量:4.5kg |
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電源 | • AC電圧:100-240V • 周波数:50-60Hz |
発振器特性 | • 初期精度3ppm • 周波数ドリフト (一年目以降 +/- 3ppm、15年以上:±15ppm) • 温度安定度 +/- 20ppm(総合安定度:±35ppm) |
環境 | • 動作温度:10~35℃ • 保管温度:-40~70℃ • 湿度:8~9%(無結露) |
認証 | • FCC (米国)、 CE (欧州) |
パフォーマンステスト
パフォーマンステストでは、最大スループット、遅延、ジッターなどを介してDUTのパフォーマンスを検証します。
DUTがネットワークを通してトラフィック送信する方法の解析が含まれている場合、Chimeraは信号がネットワークを通過するときに起こる可能性がある障害およびネットワーク条件をエミュレートします。
QoSとサービスの検証
Chimeraは、QoSおよびサービス検証テスト用のネットワークエミュレーションの提供が可能です。遅延やドロップ、その他の障害を追加することで、テスト中のシステムが高いQoSを維持できることを検証できます。
セキュリティテスト
Chimeraを使用することで、様々な種類のネットワーク条件を適用し、障害発生時にDUTがどのように処理するかを検証および分析することができます。
ソフトウェアアプリケーションのテスト
ソフトウェアの基本機能を検証し、様々なネットワーク条件下でどのように機能するかを確認します。